2023/11/28
【金ごま成長日記⑨】60年以上の歴史がある唐箕(とうみ)が登場!金ごまの更なる選別へ…!
こんにちは!ちよかわ金ごま農園の関口です。
天気が良い9月中旬頃、朝早くから金ごまの仕事の準備が始まっています…!
これは唐箕(とうみ)という名前で、穀物の選別に使う道具です。
手前の持ち手を回すと、中にある木製や金属製の風車を回転させて風を送れる仕組みになっています。
穀物の重さや大きさによって良いものと悪いものに分離するので、重いものから順に出口から落ちていきます。
写真では手前側に落ちているのが、良い重さの金ごまです!!
奥側に落ちるのは葉くずや、軽い金ごまです。
唐箕(とうみ)は、穀物を漏斗から少しずつ落下させて、人の手で風車の回転数や穀物の流量を調整することで、良好な選別ができる優れた農具なのです…!!
日本では古く江戸初期に登場したといわれていて、一般に広く普及するのは明治大正頃以降なんだそうです!
こんな感じで漏斗の中に金ごまを入れていきます。
おや?金ごま以外に何か一緒に入っていますね…?
写真に写っているのは、金ごまのサヤと葉くずです。
ふるいにかけただけでは取り切れない細かいごみや葉くずや、重さがない金ごま(祖父いわく美味しくないダメなもの)を選別します。
特に重さがない金ごまは、人の目視だけでは一粒一粒確認ができないのです💦
唐箕(とうみ)にかけることで、より良い金ごまを皆さまにお届けできるようになるのです😊
唐箕(とうみ)の持ち手を回すと、機械の中の風車が回って風を送り込みます。
風の強さは持ち手の回す速度で調整するのですが、これが結構難しい…!!!💦
祖父は慣れた手つきでスイスイーと上手に回すのですが、私がやってみるとなかなか一定の速度に調整するのも大変でした…!笑
写真に写っているのは重さのある良い金ごまです!
重さがあるとは=実が詰まっていてしっかりした食べ応えのあるものということです。
そして、金ごまを唐箕(とうみ)にかけるのは、実は祖父のこだわりと誠意でもあります。
「お客さんに出すゴマじゃぁ、唐箕さかけて一番いいもん出してやらんと!」
と、お客様を第一に考えて上質なものだけを選んでお届けしたいという気持ちで仕事をします。
このひと手間が選別の精度をグーンと引き上げるので、高品質な金ごまだけをお届けすることができるようになります!!
唐箕(とうみ)にかけて選別した良い金ごまは、ここからさらに厳選されます!
大きなバケツに金ごまを入れて流水で洗っていきます。
この時の洗い方で、だいぶ金ごまの味に差が出てきます。
ゴシゴシと強めに洗ってしまうと、水で濡れた金ごまの皮がポロっと取れてしまい、白ごまのような見た目になってしまいます💦
もちろん見た目だけではなく、味も薄まってしまうので、ここでの洗いは慎重に慎重に行います。
★ここでの洗い方は企業秘密なのですが、選別方法は特別にご紹介します★
まず、流水で洗った金ごまをザルですくいあげます。
箕(み)(オレンジ色のもの)に次々と乗せていきます。
この時に時計回りに水流を作って、ちょうどバケツの上部~中間辺りに集まった金ごまを集めます。
これは二つ理由があり、一番上の層は比較的に軽いものが集まり、一番下には、砂や細かい石が混じっていることがあるためです。
最終仕上げの段階では、人の目視と手作業で細かい選別にかけるので、こうした下準備も大切なお仕事になります。
そして、ざっと大きなバケツ一回分の洗いごまが集まりました!!
親・子・孫の三世代で育ててきた金ごまも、ようやく洗いごまのカタチになってきました!!
「やっぱり洗うと色がいいな!」と、金ごまの出来を見てなんだかとっても嬉しそうでした😊💗
お次は、洗ってきれいにした金ごまを茣蓙の上に敷き広げていきます!
水に濡れている状態なので、皮を傷付けないようにそーっと…丁寧に広げていきます……。
広げ終わった金ごま達はハウスの中で一日~二日ほどかけて乾かしていきます。
通販でお客様にお届けする金ごまは、手前側の一番高品質な金ごまです😊💗
平らに敷き広げたら1時間置きに金ごまを混ぜて、全体がしっかり乾くまで干していきます!
ここでしっかり乾燥させないと、金ごまがカビてしまったり傷む原因になるので、完全に乾かします!
さあ、次回は天日干しの様子をお届けできる回になります😊
また次回の金ごま成長日記もどうぞお楽しみに!
★お知らせ★
ちよかわ金ごま農園では、国内でもめったに手に入らない【超希少な国産金ごま】や、特別な一枚の同じ田んぼから収穫した【茨城県産コシヒカリ】の一等米などを中心に様々な農産物をお届けしています!
当園の商品はすべて農家直販なので、通信販売がはじめての方でも安心してお買い求めいただけます!
農園の商品に関することや、ご注文方法などについて、分からないことがありましたら、お問い合わせフォームからお気兼ねなくご相談ください。
あなたに当園の農産物を食べていただける日を楽しみにしております(*^-^*)